PG(k-1, q)
$ \Sigmaと名付けることが多い
$ \Sigma:=\mathrm{PG}(k-1,q)
前提
$ n ≥ k ≥ 3
$ C は$ [n, k, d]_q 符号
$ G を$ C の生成行
$ G は 0 列を含まない
性質
$ \Sigmaの点の個数 = $ \Sigmaの超平面の個数 = $ \theta_{k-1} = $ \frac{q^k-1}{q-1}=q^{k-1}+q^{k-2}+\cdots+q+1 $ \Sigmaの異なる2点を含むlineは、唯一存在する
$ \Sigmaのt-flatである$ Tに対して、
$ Tが含む点の個数 = $ Tが含む(t-1)-flatの個数 = $ \theta_t
補足: $ 1\le t\le k-1
④$ \Sigmaのt-flatである$ Tと、$ Tを含まない超平面$ Hは、(t-1)-flatで交わる 補足: $ 1\le t\le k-2
$ P\in\Sigmaを通るlineの本数 = $ P\in\Sigmaを含む超平面の個数 = $ \theta_{k-2} t-flatである$ Tに対して、$ Tを含む$ \Sigmaの(t+1)-flatの個数は$ \theta_{k-2-t}
④の証明
$ T,Hに対応する$ \mathbb{F}^k_qの部分空間を$ W_1,W_2とする
$ \dim W_1 = t+1
$ \dim W_2=k-1
$ T\not\subset Hより、$ W_1\not\subset W_2なので、$ W_1+W_2=\mathbb{F}^k_q
よって$ \dim (W_1+W_2)=k
よって次元定理により$ \dim(W_1\cap W_2)=t+1+(k-1)-k=tとなり、$ W_1\cap W_2に対応する$ T\cap Hは$ (t-1)-flat
関連
$ \mathrm{PG}(k-1,q)の$ n点からなる多重集合$ \mathcal{M}_G $ \mathcal{M}_G=\Sigma_1+2\Sigma_2+\cdots+\mu\Sigma_\mu
$ \Sigma_iは、$ \Sigma内の全てのi-点、の集合 $ n=|\mathcal{M}_G|
例
$ q\ge3とし、$ \Sigma= PG(2, q)の異なるline$ l_1,l_2とその交点Pに対して、
$ \Sigma_1=(l_1\cup l_2)\backslash\Sigma_0
$ \Sigma_2=\Sigma\backslash(l_1\cap l_2)
として得られる$ [n,3, d]_q 符号を$ \mathcal{C}とする
Pを通るlineを考えて$ n= 2q+ (q-1)2q= 2q^2を得る
上の構成は、$ \Sigmaの点の重複度を全て2としてできる$ 3\times2\theta_2行列から、 異なるline$ l_1,l_2に対応する列を除いて作ったと見ることもできる
$ \mathcal{M}_G=2\Sigma-(l_1+l_2)、$ n=|\mathcal{M}_G|=2\theta_2-2\theta_1=2q^2
$ m(l_1) =m(l_2) =q
他のline$ lは$ m(ℓ) = 2qをみたすので、
$ d=n-\max\{m(l)|l:\mathrm{line}=2q^2-2qを得る